2013年10月29日火曜日

ヨガってやせるの? -バランスについて-

ヨガについてよく聞かれる質問第一位。小5の時に激太りして以来、永年ダイエッターのわたしが答えます。笑


Qヨガって痩せるの?

Aヨガを行うことによって享受する効果は人それぞれです。そのため、ヨガ=痩せるとは一概には言えません。

ただし、
ヨガを続け、自分の心身の声に耳を傾けられるようになってくると、自然と自分の体に負担のない食事ができるようになり、結果的に食事の質が上がって量や回数が減り、痩せることは可能です。

また、ヨガのポーズは、頭のてっぺんからつま先まで、意識を向けながら全身をまんべんなく動かすので、血行が良くなり、内臓の働きが活発になり、結果的にエネルギー代謝が上がり、痩せることも、同じように可能であるといえます。


しかし、痩せるには、食事・運動・睡眠・恋愛をはじめとする人間関係・日々の充実感といった、自分の心身を創り上げるあらゆる要素のバランスを意識してとることが何より大切です。

食事だけ、運動だけ、と、何か一つに偏ることは、自分が本来保つべきバランスを欠くことにつながり、減量にあてはめると、リバウンドや故障、女性の場合は生理不順等の不調を引き起こしやすくなります。

何事も大切なのは、バランス。
ヨガは、一人一人に生まれながらに備わっているバランス感覚に気づくきっかけを与えてくれるものです。





でも。バランスをくずすこともまた、バランスであるといいます。

太ったり、痩せたり、食べ過ぎたり、食べなさ過ぎたり、そんなアンバランスも、自分だけのバランスを見つけるための通過点に過ぎません。

わたしは、社会人一年目の22歳の春から、昨年25歳の秋頃まで、ほぼVegan(完全菜食・肉卵魚乳製品等動物性食品を一切食べない)のベジタリアン(菜食主義者)でした。

痩せたくて、肌を綺麗にしたくて、いろいろな食事法を試した結果たどり着いたのがベジタリアンという選択肢でした。もともと、肉の消化酵素をあまり持っていない体質で、肉より野菜派だったので、すんなりベジタリアンに移行できました。

ベジタリアンになると同時に、食べ物全般にこだわり、できる限り化学添加物無添加、非遺伝子組み換え、無農薬、有機、東日本大震災後は西日本産や海外産の食べ物を選ぶようになりました。

でも、わたしの場合は、ベジタリアンで食事にこだわりまくる生き方が、周り(家族や友達や彼氏や仕事仲間)との不調和を招く結果となりました。

それでも頑なにベジタリアンを貫き通していた昨年、ヨガのインストラクター養成講座でインドの伝統医学であるアーユルヴェーダの授業を担当してくださった、元ストイックなVeganだったサントーシマ香先生の一言がきっかけで、ベジタリアンを卒業する決意をしました。

「この世に悪い食べ物も良い食べ物もありません。食べ物、それ自身はすべてニュートラル。食べる人と食べ物の関係性が、良いか悪いか、それだけです。」

この言葉を聞いて、ガッチガチに凝り固まっていたわたしのVeganへのこだわりが、それこそ、音を立てて崩れていきました。

(Vegan時代の、会社での昼ごはん。笑
ALLフルーツ。)


長らく動物性の食べ物を拒絶していたので、最初こそお肉を食べることに対する抵抗感や罪悪感に多少は苛まれましたが、いまはお肉もお魚も卵もありがたく、美味しくいただけるようになりました。


ベジタリアンを辞めてから、すごく気持ちが楽になって、ベジタリアンだった頃より肌が綺麗に、体も元気になりました。


もちろん、ベジタリアンになってよかったこともたくさんあります。五感が研ぎ澄まされ、第六感も発達し、自然や天体や宇宙のリズムがわかるようになったことは、大きな恩恵です。食べ物の"生命力"も、感じられるようになりました。




"こだわる"って、自分で自分を固定観念や強迫観念に縛り付ける恐ろしい一面も持っていることに、最近ようやく気がつき、意識的にこだわりを手放していっているところです。

時々お世話になっている気功整体の先生に、気(生命エネルギー)の流れを止める大きな原因は三つあり、それらは①怒り②迷い そして③こだわり であると、教わりました。気の流れの滞りや詰まりは、心身のあらゆる不調=病気を引き起こしてしまいます。

怒りや迷いやこだわりは、だれの中にも存在するもの。それらが、自分を支配しそうになったとき、いかにそれらと冷静に向き合い、手放し、自分のペースを乱さずに自らを律することができるか。

これがいまのわたしの課題であり、ヨガの練習をとおして、克服していきたいことのひとつです。



18歳、高校3年の冬にフィットネスクラブではじめたヨガ。

最初こそ、痩せる目的でやっていましたが、2、3回続けるうちに、ヨガはただの美容や健康のための運動ではないことに気づきはじめ、24歳の時にインストラクターの資格を取ってしまうほどにその深遠な魅力にハマってゆきました。


ヨガを始めるきっかけや目的は正直なんでもいいと思います。

ヨガの魅力、そして一人一人の内側にあるバランスという名の魅力に、"おのずから"気付いていただけるインストラクターに、成長していきたいと思います。


日々鍛錬。
日々精進。


Chisato







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